結核とNTM症は画像から鑑別できるか |
明解 画像診断の手引き―呼吸器領域編 Suppl 188/画像診断の新しいアプローチ48 結核と非結核性抗酸菌症は画像で鑑別できるか 沖本二郎
(川崎医科大学総合医療センター特任教授) 西井研治 (岡山県健康づくり財団付属病院院長) 平 資正 (医療法人 平病院院長) |
明解 画像診断の手引き |
★『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』とは 胸部X線上の異常陰影の表れ方をパターン化した「パターン分類」に基づいたわかりやすい画像診断の手引きとして刊行されたシリーズ企画『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編』18冊(2000年9月〜2002年4月/単行本化)の後にスタートしたシリーズです。 胸部単純X線写真をどのように読影して次のステップに進み、確定診断を得、どのような治療を行うべきかを大テーマとしつつ、実際の症例に即して、経験豊富な名医と気鋭の若手医師が討論するスタイルです。真摯なやりとりの中に、重要点がおのずと浮き彫りとなり、実践的なツールとなるとして甚大な支持を得て号数を重ねてまいりました。 ★「画像診断の新しいアプローチ」として122号よりリニューアル ★小児呼吸器領域シリーズをまとめた単行本を3冊刊行しております 編集: 顧問 |
内容紹介 |
「新型コロナウイルス感染症の蔓延に翻弄された2020年でしたが,日々,目を光らせるべき重大な疾患は他にもいろいろあります。その一つが結核です。日本は長らく,国際的に結核の「中蔓延国」です。低蔓延国化をめざし,国を挙げて対策が講じられ,罹患率は低下傾向にありますが,これからも,天然痘のごとく根絶を目指し,日常診療に臨む必要があると感じています。また,結核の患者数減少と反比例して,非結核性抗酸菌症の患者数は増加しています。感染対策上,結核と非結核性抗酸菌症の鑑別は極めて重要であり,今回は特にその点を掘り下げたいと思います。」(沖本先生前文)
掲載症例:肺結核1例、肺MAC症2例(M. intracellulare)、M. Kansasii症1例 |