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小児における気管切開の問題点発声のリハビリテーションの方法を明解概説



乳幼児の気管切開と発声発語の支援
―スピーチカニューレ・スピーチバルブの使用を中心に―

監修:加我君孝
   (東京大学名誉教授/国立病院機構東京医療センター・
    臨床研究 <感覚器>センター・名誉センター長)
編集:坂田英明
   (目白大学保健医療学部 言語聴覚学科 教授
    目白大学クリニック院長 <耳鼻咽喉科>)
協力:浅沼 聡(埼玉県立小児医療センター 耳鼻咽喉科 副部長)
   安達のどか(埼玉県立小児医療センター 耳鼻咽喉科 医員)



判型:A4
頁:12
発行年:2010年10月
非売品:株式会社 高研 提供
ISBN4-86102-171-8 C3047

内容

近年、周産期医療や遺伝学の進歩により、出生直後から気管切開が施行される症例が増加しています。小児では、成人の場合と異なり、気管切開後に問題が発生することが少なくありません。例えば、在宅療養についても、緊急時の対応、外出時のカニューレ管理、物品の整備など様々な問題があります。そして、最大の問題が発声です。先天的な障害により気管切開を施行し、適切な時期に言語を獲得できなかった場合は、後に構音障害や発声障害などをきたすことにもなります。それぞれの子どもに適したコミュニケーション手段を選択し、それを援助することが発育上重要です。本書は、そうした小児における気管切開の問題点を整理するとともに、発声のリハビリテーションの方法を概説し、この分野の発展のために捧げました。

目次


はじめに
 気管切開を必要とする原疾患とその発生部位
 気管切開から発声までの流れ
1.気管切開と発声
2.カニューレの選択
 カニューレの基本構造
 コーケンネオブレススピーチタイプの場合
 さまざまなカニューレ
 さまざまなスピーチバルブ
 カニューレの選択チャート
3.気管切開外来と在宅管理
 気管切開外来(埼玉県立小児医療センター)
 在宅支援
4.理学療法
5.言語聴覚療法
6.気管切開孔閉鎖
 気道内圧の測定
 気管切開孔閉鎖手順
Q & A
 声について
 スピーチバルブ、スピーチカニューレについて


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